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トレモロブロック材質別のインプレ

(おぼえがき・メモ)


2016年10月15日tremoloblock01
画像はファットチタンブロック



トレモロブロックの材質別インプレッションは、ネット上にありそうであまり見かけないので覚え書き程度にメモしておきます。
感じ方は人それぞれなので、あくまでも私の感想です。
フロイドローズでの試験になりますが、その他トレモロでも材質による傾向は同一の方向性だと思います。
なお、最近のフロイドローズの初期設定は薄型真鍮ブロックメッキ仕上げです。

フロイドローズ初期設定ブロックの変遷
真鍮(初期)(鉄もあった?)→亜鉛ダイカスト(この仕様の時代は結構続く、音が悪いと感じるヒト多数)→真鍮(現在)
全て塗装やメッキが施工されています。ネジ穴の中を見ると材質が分かります。

取り上げる材質
・真鍮ファット型
・デフォルトサイズのタングステン
・ステンレスファット型
・デフォルトサイズのチタン
・チタンファット型
・アルミファット型

全てのインプレ
・デフォルト真鍮ブロックと比較したもの
・ブリッジとは高強度なBUMAXステンレスネジで固定



【真鍮ファット型】
ブラスとも言います。
フロイドローズのブロックアップグレードでは最も一般的でしょうか。
<インプレ>
・サステインが改善されました。
・倍音成分(?)が若干増えるような気がします。
・特定の帯域が強調されるような感じではありません。
・デフォルトのブロックは薄型真鍮ブロックですので、体積に比例して変化していくものと推測します。
・コストパフォーマンス高い。


【デフォルトサイズのタングステン】
概ね真鍮と似た変化が出ます。
密度が非常に高いので、薄型でも真鍮ファット程度(又はそれ以上)の効果はあります。
ファット型はキャビティ内壁に接触しアーミングに支障が出ることがありますが、デフォルトサイズは操作性が全く変わりません。
タングステンファットだと更に変化するのかもしれません(ファット型も販売されています)。
非常に高価です。加工前の地金と工賃が高価故と考えます。
コストパフォーマンスは最悪なものの、デフォルトのブロックと同じサイズでも真鍮ファットと同程度の効果が得られる点では優秀です。
EUの一部の国では戦略物資として所持や販売に公的な許可が必要なようです。
<インプレ>
・サステインが改善されました。
・倍音成分が若干増えるような気がします。
・音量が上がったような感じもします。
・コストパフォーマンス最悪(20,000円くらい?)。


【ステンレスファット型】
ステンレスは、いろいろと種類がありますが、どれなのかは特定できませんでした。
<インプレ>
・サステインが改善されました。
・ほんのり明るい音色に変化しました。
・アタックが僅かに強調されます。
・いわゆる「鳴りが悪い」又は「抜けが悪い」ギターには改善する効果があるように感じます。


【デフォルトサイズのチタン・チタニウム】
サドルなどの材質として最近流行りです。
フロイドローズ社はチタン関連をプレミヤ的商品にしたいようで、チタンブロック単体では販売を拒否します(代理店のESPも同様)。
広告画像のように表面は研磨されていません。
表面に2mm径程度の打痕とは違う軽度の窪みのようなものが多数あります。製造の際に発生するようです。
<インプレ>
・サステインが改善されました。
・音から少し曇りが取れるような印象で、明るい感じに変化します。
・ハイが強調される傾向にあります。
・アタックが僅かに強調されます。
・いわゆる「鳴りが悪い」又は「抜けが悪い」ギターには最適な気がします。


【チタン・チタニウムファット型】
純正では存在しません。
比較的高価です。加工前の地金自体が高価故と考えます。
ブログ主が所有するものは、確かヤフオクにて購入したような記憶です。
<インプレ>
・純正サイズのものよりさらにサステインが改善されました。
・音から少し曇りが取れるような印象で、明るい感じに変化します。
・ハイが強調される傾向にあります。
・純正サイズのものよりさらにアタックが僅かに強調されます。
・いわゆる「鳴りが悪い」又は「抜けが悪い」ギターには最適な気がします。


【アルミ・アルミニウムファット型】
アルミは、手で簡単に曲げられるようなものから飛行機の部品に使われる強度が高いものまで、非常に多くの種類があります。
トレモロブロックに使えるということはアルミの中では硬いものですので、ジュラルミンなのかもしれません。
<インプレ>
・深みのある・音に色気のある・ウォーム、などとは正反対です。軽い音と言えばよいでしょうか。低域が若干弱くなる気がします。
・上記は、明るい音に変化した、という表現もできます。
・サステインに変化は感じられませんでした。
・強くピッキングしても弱くピッキングしても差が出にくくなりました。
・癖がありますが、ハマるヒトはハマるかもしれません。
・2音半下げなどのダウンチューニング仕様にて、ベースと帯域がかぶりがちな場合は意外と良いのかも?と思います。
※ミックスダウンではベースと干渉するので、ギターの低域はザックリとカットする事があります。


【金属の性質】
フニャリとした金属だと弦の振動を抑制してしまいそうですので、恐らくはブロック内部での振動減衰率の低さが大きく影響しそうかな?と。
ネックプレートの記事から再掲です。
2016年10月15日tremoloblock02
出典:有限会社長尾製作所様サイトより
注意:対数グラフになっています。
参考:長尾製作所さん(http://www.nagao-ss.co.jp)では、パソコンでは有害となる振動を吸収するためのパーツ(図中のM2052使用)を製造されています。ワッシャーなどはオーディオに使用すると良さそうです。

横軸の引張り強さは無視してください。
縦軸が各金属の振動減衰率です。
「鉄」と言ってもどの鉄なのか不明という状況ではあります。
最優秀はチタン合金、次点が黄銅、鉄・ステンレス・アルミニウムは大差ない、といったところでしょうか。


2016年10月15日tremoloblock03
※縦弾性係数:数字が大きいほど変形しにくい。
※縦弾性係数÷密度:振動伝達の用途としては、軽さ・変形しにくさ、が大事と推定。

これは何かしようとした時の何かのデータのメモです。
ブロックをキャビティ内にくっつける使い方の際には大きく影響するのかもしれません。


【まとめ】
概ね下記のような具合かと存じます。
・今の出音でもそこそこ満足しているが、更なる改良を狙いたい→真鍮、タングステン、チタン、ステンレス
・鳴らない、ヌケが悪いので改善したい→チタン、ステンレス
・チューニングの安定性を高めたい→タングステンファット(300グラム/個 を超過する超重量により安定します。)


【よだん】
サウンドハウスさんでは、下記3種類の金属製トレモロブロックが取り扱いありです。
・真鍮(Floyd Rose Original Block 調べてみた限りでは最安値のようです。)
・鉄(Tone Shift Block 2種あり)
・アルミ(Tone Shift Block 2種あり)





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