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EMG クイックコネクト式トーンポットのコンデンサを交換

(ここでのお話はまだ確認していないVLPFを除外します。)
(一部仮定が混ざっています。何かする際は確認しつつ自己責任にてお願いします。)
(2017年3月30日 加筆)

ギタリストのお遊びといえば、コンデンサをあれこれ変えてみる事があると思います。
うーんこれもイマイチ、コレとコレをパラレルにしたらどうだろう、など可能性は無限大な暇つぶし、、ではなくクリエイティブな時間になります。

話はEMGへ。クイックコネクトシステムになり、妙にこじんまりしてます。一見コンデンサがどこにあるのかよく分かりません。
EMGのトーンポットは25kΩ、かつ0.1uFのコンデンサが載っている、というのは公式に発表されていることです。
では問題のトーンポットを見てみましょう





ジロジロジロジロ、、、、


2016年7月7日emgtonepot01

ジロジロジロジロ、、、、

2016年7月7日emgtonepot02

ジロジロジロジロ、、、、

2016年7月7日emgtonepot03vol
こちらは比較用のボリュームポットです。

お気づきになられましたでしょうか。
トーンポットにあってボリュームポットに無いものを。
ちなみに裏側にはピンしかありません。



2016年7月7日emgtonepot04compare
いましたねえ。104という印字と共にチップのセラコンが。104は0.1uFを意味しますので、これがトーン用のコンデンサでしょう。
このチップをチップのコンデンサに交換する場合、そのまま付け替えるだけなので最も簡単、見た目もスマートですね。


【チップをチップに交換する時の選択肢】
パナソニックのECHUを推奨します。
ECHUはメタライズドPPSフィルムコンデンサ(メタライズドポリフェニレンサルファイドフィルムコンデンサ)と言いまして、オーディオ用途では良い音として大人気、クッキリスッキリクリアな音が特徴です。もちろんそれをここに付けても相性があるので結果はなんとも、、ですが、良い予感がしてなりません。
そこまでクリアなのはちょっと、、という方には、同じくパナソニックのECPU、メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサを推奨します。
念のため、元の音の方が良かった、となった時の為に外したものも無くさず保管しておきましょう。


【容量の選択】
デフォルトで0.1uFが載っているからといって0.1uFに拘る必要は全くありません
コンデンサは基本的に上の帯域から影響してくる。という事を踏まえた上で、では数字(容量)が大きくなるとどうなるかというと、下の帯域まで影響が及びます。
大雑把に、
・マイルドな音に可変させたい→0.068uF~0.1uF
・トーンの変化はほんのりにしたい→0.01uF~0.022uF
・上2つの真ん中あたり→0.033uF~0.047uF
私感ではおおまかにこんな感じです。
シングルは0.047uF、ハムは0.022uFと耳にしますが、あれはだいたいのアタリを付ける目安に過ぎず、パーツの相性と使う人の好みで組み合わせは色々です。ハムでもジャッキジャッキした音であれば0.047uF程度にした方がよいかもしれませんし、もともとがマイルドなトーンのシングルであれば0.022uF程度が良いかもしれません。
意外な盲点というか、目安とされる0.022uFと0.047uFの真ん中の0.033uFがとりあえずのお試しには無難じゃないかな?と思います。需要が少ないせいか同じ種類であれば価格も割安になりがちです。



【コンデンサの耐圧】
低いもので構いません。上で上げたチップの場合は具体的には16Vの割安の方です。




【チップを除去して普通のリード品コンデンサに交換する方法】
ワシはチップなんぞ認めんぞ フルフルフル という方はチップのコンデンサを除去、リード品を設置という手もあります。
その場合、さらに下に進みましょう。


【コンデンサの配置】
さて、通常のハイカット型の場合、トーンポットとコンデンサの接続関係は下の図のようになっていたりします。
非常に大雑把にご説明しますと、コンデンサの役割は「フィルター」です。
コンデンサで高域をフィルターとしてふるい分けして通過させ、それをグラウンドに捨てます。その捨てる量をトーンポットで調節します。
なので、コンデンサの位置が変わるにしても、それが「フィルター」であるという事を念頭に置けば、なぜそこに付いているのか、が理解しやすいです。
※捨てる音なんだからコンデンサを変えても音は変わらない。というのは実際の音だけではなく理屈からも間違っています。理屈は末尾に記載します。

2016年7月7日emgtonepot05


【EMGのトーンポットにおけるコンデンサの配置】
では、EMGのトーンポットはどのようにコンデンサを配線しているのでしょう。
現物をギターから外すのは面倒くさいので、公式説明書から抜粋した図が下のものです。
老眼が出てきて細かいパターンが見づらいという事情も、、、、

2016年7月7日emgtonepot06
裏から見た図
ピンナンバー
1 I/O (Input/Output)
2 GND (Ground)
3 I/O
4 GND

2016年7月7日emgtonepot07
上から見た図
CW:Clockwise=時計回り
CCW:Counter Clockwise=反時計回り

2016年7月7日emgtonepot08
回路図
黒丸はそこで電気的に繋がっている事を意味します。
黒丸無しで交差する部分は電気的には繋がっていない=またいでいる、という意味です。
真ん中から右側は上から見た図、真ん中から左側は裏から見た図、となっています。
カクカクした波模様のところがポットです。


【リード品コンデンサをどこに繋げれば良いか】
この回路図から、載せられているチップのコンデンサは、すぐそばのポットから出ている足(CCW)とグラウンドの間に挿さっている事が分かります。
「ポットのCCW足→チップのコンデンサ→グラウンド」
ここでチップを除去すると、「CCW足←断線→グラウンド」となります。言い方を変えますと、
「CCW足←リード品コンデンサ→グラウンド」
とすれば良いという事です。
リードの一方はCCW足にハンダ付けですね。
グラウンド側はグラウンドピンの外側にハンダ付けが最も簡単な気がします。
通常のギターのようにポットにも導通させてあればポット本体に付けてもよいのですが、ポットにハンダ付けはなかなか熱が通らず面倒なのです。
この回路図を見て、2組のI/OとGNDって繋がってるんじゃん、と思った方、その通りです。トーンポットには高域を捨てる為に寄り道しているだけなのでそうなってます。なので、リード品コンデンサのグラウンド側をハンダ付けするピンは2番でも4番でも同じです。


【リード品コンデンサを付けたら】
おれのはEMGだけどビタQなんだぜ。など大いに自慢しましょう。
ただし、クリア系の音を目指すのであればリード品でもPPSフィルムコンデンサがオススメなブログ主です。
スチコンも良いですね。但し大容量は手に入りにくいので、1000pF程度(?)のものをパラレルで追加すると高周波特性改善に良いかもしれません。
(?):追加する容量については諸説あります。


【捨てる音用のコンデンサでギターの出音が変わる理屈】
捨てる音なんだからコンデンサなんぞで音は変わらん。という意見の誤りを理論的に説明します。
確かに通常の用途では、コンデンサを通る音はグラウンドに捨てるものです。
ここで大事な事は「元の音=捨てる音+捨てない音」→「捨てない音=元の音ー捨てる音」という式です。
捨てる音の波形が変化すると、それは元の音から差し引かれ、捨てない音の波形も変化します。
音質が異なる、とは、音の波形の微細な異なり、を意味します。ですので、捨てる音の質がコンデンサにより変化すると、捨てない音=ギターの出音も変化することになります。
ギター用のコンデンサはオーディオの世界では「デカップリング」と呼ばれる機能を担うコンデンサと似ており、このコンデンサも音質に大きく影響するのは当たり前とされています。




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