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「STUDIO Pxxxxxxx xxxx」のマスタリング問題

※2017年8月23日現在の状況です。改善が確認された際には本記事は削除する予定です。

最近のラウド系、メタル系でしばしば 「STUDIO Pxxxxxxx xxxx」というクレジットが登場します(xは伏せ字)。
例として『SERENITY IN MURDER』のアマゾンでの説明文より抜粋しますと、

「アルバムのプロデュースは、これまでにNOCTURNAL BLOODLUST、CRYSTAL LAKE、THOUSAND EYESなどを手掛けてきた、国内メタル・ラウドシーンの第一線で活躍しているSTUDIO xxxxxxxxのxxxx氏が担当しており、そのサウンドはクリアな音質でありながら、メタリックを極めた音圧感のある世界最先端の最強のメタルサウンドに仕上がっている。
耳の肥えたメタルリスナーはもちろん、特に日本のバンドにありがちなプロダクションの弱さに対するイメージを持っているリスナーの方には是非一聴してもらいたい。
これが現在の日本のメタルの実力を世界に証明する作品だ。 」

さて、実際のところのクオリティはどうでしょうか。



【実データ採取】
RMS Integrated:平均RMS、曲を通しての平均したRMS(音圧の目安)
RMS Momentary Max:瞬間最大RMS
Max Peak:音の大きさの最大値
Max TruePeak:デジタル処理では見落としてしまう真の最大音量


Unlucky Morpheus DVD Live 2017 - 1曲目

2017年8月19日ankimodvd01

・平均RMSが明らかに高すぎます。
・ピークは0を超えてはなりませんが、大幅に超過しています。



Thousand Eyes - One Thousand Eyes

2017年8月23日prisoner02

・平均RMSが高すぎます。
・ピークは良い具合に適正値に収まっています。バンドの方から指摘があったのでしょうか。



Serenity In Murder - A Torch For Avengers

2017年8月23日prisoner03

・平均RMSが明らかに高すぎます。
・ピークも0を超過してしまっています。



【問題点】
・RMS
音圧の目安となるRMSはせいぜいマイナス8が限度です。
かつて某「歌姫」の曲がRMS=マイナス8であった際、高すぎだろうと笑いものになったこともあります。しかしこれはCM起用などを意識しての高いRMSであったと推測します(テレビで放映された際に迫力が出るように)。
音圧を上げれば一聴した迫力は増しますので上げたくなる気持ちは分かります。
しかし、音の強弱やニュアンスと言った情報は代償的に失われノッペリしてしまうため、音楽性を重視した場合これを上げすぎるのは下策です
まるで平面から全ての音が聞こえてくるようなサウンドになりますし、聴いていて疲れます。
また、リスナーとしては音が大きいと感じればボリュームを下げますので、単なるノッペリ平面サウンドとして聴かれてしまうことになります。

・ピーク
これは絶対に0を超えてはなりません
超えた場合は音がクリップしてしまいます。



【まとめ】
ピークが0を超過している時点で不良品です。
また、RMSが高すぎるためにダイナミクスが失われ、音源としても非常にクオリティが低いものとなっています。




【参考】
下はSlate Digital FG-Xのメーター部です。

2017年8月23日prisoner04

下側のメーターでは「RMS +10」となっています(10足して0位置)。
つまり、Slate Digitalとしては、RMSはマイナス10程度が限界・それ以上はレッドゾーン、という考えであることが分かります。






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