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[開腹] 真空管ディストーション AMT Tube Platinum

(開け方加筆 2017年3月23日)

ケースを開けてみました。


2017年3月13日tubeplatinum01


【概要】
種別:ディストーション
メーカー:AMT
名称:Tube Platinum
電源:9V(外部のみ)
実売価格:不明、つい先日ヤフオクなどに出た痕跡があります。状態でそれぞれでしょうか。
音のサンプル:公式サイトのサンプル(http://amtelectronicsusa.com/productpagetubeplatinum.html)。
      :海外の方がアップロードされている映像はこちら(https://www.youtube.com/watch?v=uBgcCoCMc9k)。
気づいた点:真空管特有のノイズは有ります。
歪具合:メタルゾーンほどではないにしてもなかなかハイゲインです。もっと粒が粗いワイルドさというところでしょうか。



【良い点】
これ見よがしに真空管が見えてご満悦。
画像に比較参考品を写し込めば良かったのですが、真空管搭載品としては非常にコンパクトです。
投影床面積ではメタルモンスターよりもチッコイ気がします。



【実際に弄ったことが有るものとの比較】
使い方:アンプはクリーン、エフェクターだけで歪ませるヒトです。

・Maxon TOD9 True Tube Overdrive
コンパクトなのは良いのですが、エフェクターだけで充分に歪ませるという使い方には向かず。
・Maxon MM-X Metal Monster
きらびやかなメタルゾーンのような印象です。銀色は指紋が目立ちます(指がオイリーなのでは無く)。
・Blackstar HT-METAL、HT-DISTX
個人的な好みとしてサイズが大きすぎ。



【音の理屈】
本来は理屈はどうでも良いのかもしれません。
http://uskd.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
上の過去記事のように、そもそもの音に倍音など余計なものがくっつきます。
真空管を使わないアナログ回路でもこれは生じますが、生じ方が違う、という感じです。
これが一般的には好まれる音に繋がります。
現在では往年の機材の回路そのものを再現するなど、デジタル技術も相当に高度になっています。
デジタルで良いのでは?と言われると、そこは所有の満足感も大事ではないかな、、、と。
※当然ながら、それなりの機材と耳があると聴き分けられます。

塩で例えますと、
真空管=リアル赤穂の塩(NaCl以外にも諸々含有。)
非真空管アナログ=コストダウンを図ったブラジル原産赤穂の塩(食通の方はリアル赤穂の塩との違いに気づく。)
デジタル=NaとClから化学合成された塩(比較的多くのヒトが違いに気づく。但し意図的に不純物を混ぜてリアル赤穂の塩をある程度再現する事も可能。)



【開腹の手順】
・4つのノブを引っこ抜きます。
・スイッチ部のワッシャーを外します。
・左右のジャックのワッシャーを外します。
・裏蓋に付いている電池スペースのフタ的なパーツのネジを外します。
・裏側の4つのネジを外します。
・力任せに上側と裏側を引き離します。どうしても外れない時は少しズレたところからマイナスドライバーなどでこじって開けていきます。


2017年3月13日tubeplatinum02

こんな感じの基板が出てきます。
チップのTL062Cが4つ、省電力を意識しているようです。
ケース内側にサビが発生していたので錆止めを塗布しました。


2017年3月13日tubeplutinum04

電解コンデンサに挟まれたオペアンプは表面が研磨されており、品種が分からなくしてあります。

・基板の「封印されていない」ネジ3つをドライバーで外します。
・基板の「黄色い樹脂で封印されている」ネジを外します。ここだけトルクス仕様なので、ブログ主はネジザウルス的なもので外しました。


2017年3月13日tubeplutinum03

ネジザウルス的なKTCのもの


2017年3月13日tubeplatinumadd01

電源入力端子が上の画像のように引っかかっています。


2017年3月13日tubeplatinumadd02

電源入力端子を少し押してやります。


2017年3月13日tubeplatinumadd03

押して抜けた状態で基板が持ち上げられます。
この時にLEDやポット類の軸は穴に入っている状態であることに注意しましょう。


2017年3月13日tubeplutinum05

基板上側はこんな感じです。


2017年3月13日tubeplatinum06

搭載されていた真空管はソビエト製の「6Н2П-ЕВ」でした。
※6Н2П-ЕВをアルファベットにすると「6N2P-EV」です。
まだ発注している真空管が届いていないので、斜めに刺さっていたのを真っ直ぐに修正しました(神経質です)。

・逆の手順で戻していきます。
・ケースの上側の上下面は、外に曲げるようにほんのり広げておいた方がネジ穴の調節がし易いです。
広げ気味にして、少し内側へ曲げるよう力を加えつつネジ穴をピタリの位置に持っていきます。
この際、握力80kgオーバーのブログ主はうっかり押し潰しました、、、
工作精度の悪さに辟易しましたが、AMTのエフェクターは皆こんな感じなのでしょうか。



【改造の余地】
・真空管
正解のない流浪の旅になります。
外したものは売らずに取っておく、というルールにすると後悔が防げます。

・電解コンデンサ
寿命対策も兼ねて換装してしまうと思います。
固体電解、又はチップ形状のVishay-tantamountシリーズにて真空管から距離を稼ぐのも良さそうです。
※tantamount:驚異的な低ESR、大容量も多い。
使われている電解(各1個)
・2.2uF/50V
・2.2uF/450V
・100uF/16V
・100uF/25V
・?uF/16V オペアンプの横に付いているもので、外してみないと読み取れません。

・トゥルーバイパス化
電子スイッチである本機の場合、
http://griffineffects.com
こちらの Parasite True Bypass Switching Module http://www.griffineffects.com/switches/257-parasite-true-bypass-module.html などがトゥルーバイパス化に便利です。
これはボスやマクソン、アイバニーズの電子スイッチモデルを簡単にトゥルーバイパスにできます。Mという似たような大手ショップでも同等品がありますが、Griffin Effectsが先に考案してリリースしました。
なお、Griffin Effectsでは各種Modサービスを提供しており、その改造内容は検索しても他では出てこないようなユニークなものが多いです。
かつては自前で組み込むキットの販売がありましたが、安易なコピー販売被害でお商売の妨害をされたそうで、現在は組み込みのテクニックも込みでのサービスに変更されています(Modのコーナーは本体代金は含まないので注意です)。

・その他
チップの基盤は使えるパーツが限られてくるものの、老眼と戦いつつコンデンサの定数変更などは普通に可能です。



【その他】
新品の販売が見当たらないので中古で手配となるかもしれません。特に何も記載が無い場合は真空管は保証対象外になる点に注意です。
入っていた箱には「定価28,800円」と書いてあります。






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