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[珍本] 化學兵器の理論と實際

(珍本シリーズ)


【蔵書】
題:化學兵器の理論と實際
著者:陸軍技術本部長、陸軍中将 久村種樹 陸軍工兵中佐、工學博士 仲村隆尋 計2名
第二版:昭和十二年十月一二日
初版:昭和十一年十二月一〇日

初版の昭和11年=1936年の目立つ出来事は下記のとおり。
1月:日本がロンドン海軍軍縮会議から脱退
2月:二・二六事件発生
3月:ドイツがラインラント進駐
5月:阿部定事件

第二版の昭和12年=1937年の目立つ出来事は下記のとおり。
5月:パリ万国博覧会
6月:第一次近衛内閣成立
7月:盧溝橋事件
8月:八路軍成立
9月:第二次国共合作成立
12月:日本軍が南京を占領

激動の時代に発行されたようです。
本書では、第一次世界大戦に於ける欧州での化学兵器の使用状況に度々言及しており、それに急いで対応しなければならないという逼迫感が感じられる文言が全体的に見られます。
基本的には技術書のようなものになりますが、急速な近代化を遂げた大日本帝国が諸外国に対抗せんとする必死な様子が生々しく伺えるという点で、歴史的な資料の一つのように感じます。
具体的な化学兵器については時代遅れなものしか掲載されておらず、恐らく現代の化学屋さんであれば周知の情報であり、軍事的な意味での価値はありません(薬剤師に確認済)。
倫理的な事はともかく画像を含む人体実験データは医学的に貴重かもしれません。



【現物画像】

2017年2月6日chemweapon00
目次
非常時に接収すべき、平時における原材料の民間製造工場などの一覧があり、さながら国家総力戦の様相を呈しております。


2017年2月6日chemweapon01
序言
「彼の欧州大戦に於てドイツ軍が連合国軍に比し〜〜平時に於ける化学工業の発達が国家の戦争目的遂行に対し顕著なる協力と大なる貢献となせる〜〜」
その他、刊行に当たって当時の世界情勢が非常に逼迫していた事が伺えるまえがきです。


2017年2月6日chemweapon04
動物用防毒面


2017年2月6日chemweapon05
イペリット人体実験
学術的な資料ではありますが、墨入れしました。
生理食塩水によるコントロールが存在するので、意図的な実験である事が分かります。


【その他】
「きい剤」の貯蔵容器金属製ラベルを後日掲載予定です。
※きい剤=マスタードガス、ルイサイト等






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